14 日間の無料トライアル実施中 — クレジットカード不要、script タグ 1 行で今日から試せます
スパム対策

reCAPTCHA の代替を探す前に|置き換えたいのはどの機能かを切り分ける

reCAPTCHA の代替を探す動機を体験・データ・営業メール・速度の4つに分け、公式ドキュメントの記載と実フォームデータをもとに、動機ごとの正解と代替候補4つの型を中立に整理します。

公開 2026年7月21日更新 2026年7月23日10
目次INDEX
  1. 01代替を探す理由は4つに分かれ、理由ごとに打ち手が違います
  2. 02理由1:ユーザー体験が悪いなら、まず自社が v2 のままかを確認します
  3. 03理由2:データを渡したくないなら、渡し先ではなく渡す範囲を決めます
  4. 04理由3:営業メールが減らないなら、それは代替では解決しません
  5. 05理由4:表示が重いなら、外す前に読み込み方を見ます
  6. 06代替候補は製品名ではなく4つの型で並べます
  7. 07よくある質問
  8. 08明日やること

reCAPTCHA の代替を探すとき先に決めるべきなのは、「どの製品に替えるか」ではなく「置き換えたいのはどの機能か」です。探す理由によって正解は変わり、理由によっては代替そのものが不要になります。この記事は、自社サイトの問い合わせフォームに reCAPTCHA を入れていて乗り換えを検討している Web 担当者・問い合わせ担当者向けです。仕組みの解説はreCAPTCHA で営業メールが減らない理由に譲り、本記事は乗り換え判断だけを扱います。

代替を探す理由は4つに分かれ、理由ごとに打ち手が違います

代替を検討する動機は実務上ほぼ4つです。自社がどれかを先に決めてください。

代替を探す理由実際に困っていること先に検討すべきものreCAPTCHA を外す必要
体験が悪い画像選択が出て入力者が離脱するv3 への切り替え、無操作型場合による
データを渡したくない第三者に何が渡るか説明できていない委託先の整理、別事業者、自前実装あり得る
営業メールが減らない人が書いた売り込みが届き続けるCAPTCHA の外側の層なし(守備範囲が違う)
表示が重い全ページに外部 JavaScript が載る読み込み方法の見直しと計測ほとんどない

社内ではこの4つは「reCAPTCHA が使えていない」の一言にまとまりがちです。分けずに製品比較を始めると、置き換えた後も同じ不満が残ります。

理由1:ユーザー体験が悪いなら、まず自社が v2 のままかを確認します

画像選択の煩わしさが動機なら、代替製品を探す前に自社の設置バージョンを確認するのが先です。

公式ドキュメントは v3 について「reCAPTCHA v3 will never interrupt your users」と明記しています(reCAPTCHA v3 ドキュメント)。信号機やバスの画像を選ばせるチャレンジが出ているなら、それは v2 の挙動です。乗り換えではなくバージョン変更で済む場合があります。

ただし v3 は「弾く仕組み」ではありません。0.0〜1.0 のスコアを返すだけで、公式は出発点として 0.5 のしきい値を推奨しており、下回った送信の扱いはサイト側に委ねられます。しきい値を上げれば、落ちるのは操作の手間ではなく本物の問い合わせです。

公式に確認できる他社の仕様はこうです。Cloudflare Turnstile は Managed / Non-interactive / Invisible の3モードを持ち、Managed は訪問者のリスクに応じてチェックボックスを出すかを自動判断すると記載されています(Turnstile ドキュメント)。hCaptcha はメール認証とテキスト形式のチャレンジを 100 言語以上で提供する「full accessibility solution」を記載しています(hCaptcha FAQ)。いずれも公式の記載で、当社では検証していません。離脱率への影響は自社環境で計測してください。

理由2:データを渡したくないなら、渡し先ではなく渡す範囲を決めます

「Google にデータを渡したくない」という要望は、多くの場合「第三者に何が渡るかを説明できていない」問題です。

公式 FAQ によれば、reCAPTCHA はリスク分析のために _GRECAPTCHA という Cookie を設定します。Cookie を気にする場合の案内として、www.google.com の代わりに www.recaptcha.net を使う方法も示されています(reCAPTCHA FAQ)。

見落とされやすいのがバッジです。同 FAQ は「You are allowed to hide the badge as long as you include the reCAPTCHA branding visibly in the user flow」としています。CSS で消しただけでは条件を満たさず、利用している旨を導線内に明示する必要があります。

そして、別の CAPTCHA に替えても「訪問者の情報が第三者に渡る」構造は変わりません。Turnstile は「can be embedded into any website without sending traffic through Cloudflare」と説明されていますが(Turnstile ドキュメント)、ウィジェットの検証はその事業者側で行われます。渡し先が変わるだけです。問題が「Google だから」なのか「第三者一般だから」なのかを切り分けてください。後者なら、ハニーポット(人には見えない入力欄を置き、埋まっていたら自動送信と判断する手法)など自前実装が候補です。

外部サービスの利用は、個人情報の取扱いの委託にあたるかという整理とプライバシーポリシーへの記載を伴います。委託にあたる場合は委託先の監督が求められます(個人情報保護委員会「個人情報の保護に関する法律についてのガイドライン(通則編)」3-4-4 委託先の監督)。運用面の整理は個人情報保護法と問い合わせフォームにまとめています。一般的な情報であり法的助言ではありません。個別の判断は専門家にご相談ください。

理由3:営業メールが減らないなら、それは代替では解決しません

動機がこれなら、どの製品に替えても結果は変わりません。CAPTCHA はどれも「送信者が人間か自動化か」を見ており、書かれている用件を読んでいないからです。

Hajik が分析した、美容商社(国内最大手・上場)の実フォームデータで確認できます。問い合わせ・採用・汎用の3種類、合計 1,894 件、約 20 か月分。いずれも reCAPTCHA v3 を通過した送信で、この中に明らかなボット投稿は事実上ありませんでした。ボット除去という一点では期待どおり機能しています。通過した後に残っていたものが下の表です。

フォームの用途件数(期間)営業と判断できるもの本物らしいもの判定が難しいもの
問い合わせフォーム534 件(20 か月)12.9%54.9%32.2%
汎用フォーム1,211 件(18 か月)56.2%16.5%25.2%
採用フォーム149 件(18 か月)65.8%(中途のみ 73.1%)

簡易なヒューリスティックによる分類で、厳密なラベル付けではありません。業種・規模・フォームの性格で比率は大きく変わるため、一社・一時点のサンプルとして読んでください。

つまり CAPTCHA を入れ替えても、受信箱に残る営業メールの量は動きません。送っているのは実在のブラウザに座った人間で、どの製品でも「正常な人間の送信」として通過するからです。

この穴を「短い文章を弾く」「英語が混ざったら弾く」で埋めるのも危険です。実データでは本物の問い合わせのほうが短い傾向があり、「この商品の在庫はありますか」の一行が本物である場面は珍しくありません。

理由4:表示が重いなら、外す前に読み込み方を見ます

速度が動機の場合、多くは製品ではなく設置方法の問題です。公式ドキュメントはフォームだけでなくページの背景でも実行することを勧めており(reCAPTCHA v3 ドキュメント)、フォーム 1 枚のサイトで全ページに読み込まれていれば重くなるのは当然です。調整は、フォームのあるページに限定する、入力欄に触れた時点で読み込む、といった方法ですが、公式の推奨から外れ、スコアの根拠となる文脈は減ります。

代替候補は製品名ではなく4つの型で並べます

比較は製品名ではなく「何を見ている仕組みか」で分類すると誤りません。

何を見るか止まるもの止まらないもの第三者に情報が出るか
別の CAPTCHA人間らしさ・環境プログラムによる自動送信人が手で書いた営業出る(先が変わる)
ハニーポット隠し欄が埋まっているか単純な自動送信画面を解釈する自動化、人力出ない
サーバー側の基本チェック送信間隔・項目の整合性連続投稿、明らかな不整合通常の速度で書かれた営業出ない
内容判定書かれている用件人が手で書いた営業単独ではボットの物量出る(判定サービスへ)

上の3つはいずれも「送り方」を見ており、守備範囲が重なっています。この中で入れ替えても営業メールには効きません(検知手法ごとの詳細は問い合わせフォームの bot 対策)。4つの理由のうち、体験と速度は reCAPTCHA 側のバージョンと読み込み方で片がつくことが多く、データの渡し先は委託先の整理か自前実装の話になります。残る「営業メールが減らない」だけが、上の3つとは別に4段目を必要とします。

Hajik はこの内容判定の層を担当します。script タグを 1 行追加すると、送信の瞬間に日本語の文面を判定します。効果は 99%+ の遮断で、残り約 1% は人が判断する前提です。内容はブラウザ内で暗号化して保存するため、保管データを Hajik 側が復号することはできません。ただし判定の瞬間だけは、精度のために内容をそのまま AI に渡します(クレジットカード番号・マイナンバー・銀行口座・パスポート番号・健康情報の5種はブラウザ内で除去)。守備範囲の違いはハジクと reCAPTCHA の違い、運用は問い合わせフォームの営業メール対策(実務ガイド)にまとめました。reCAPTCHA を含め、いま入れている対策別の空き枠と次の一手は問い合わせフォームのスパム対策ツール比較にパターン別で整理しています。

よくある質問

代替を入れたら reCAPTCHA は削除していいですか

削除する前に、いま何を止めているかを確認してください。実データのボット投稿が事実上ゼロなのは、reCAPTCHA が働いた後の数字だからです。並行して 2〜4 週間動かし、自動送信が増えないことを確認してから外すのが安全です。

無料で使える代替はありますか

公式に無料枠が記載されているものはあります。Turnstile の無料プランはアカウントあたり最大 20 ウィジェット、分析の保持は最大 7 日間(Turnstile プラン)。reCAPTCHA 側は、Enterprise について月 10,000 アセスメントまで無償と記載されています(reCAPTCHA FAQ)。ただし「無料かどうか」は選定基準の最後です。理由3 が動機なら、無料でも解決しません。

判定が難しい 25〜32% はどう扱いますか

人が見る前提で運用を組みます。AI が処理できるのは 8〜9 割で、残りは人が判断する設計のほうが、無理に自動化して本物を落とすより安全です。

明日やること

  1. 代替を探している理由を、表の4つから1つだけ選んで書き出す。複数あるなら別の課題として扱う。
  2. 自社が v2 か v3 かを確認する。画像選択が出ているなら v2 で、体験が動機ならここで解決しうる。
  3. 直近 1 か月の送信を営業・本物・判断できないの3つに手で分けて数える。営業が残るなら代替では動かない。
  4. しきい値を上げていないか確認する。上げているなら、公式が出発点として示す 0.5 に戻す。

自社フォームに何が届いているかを知りたい方は無料診断をご利用ください。判定結果を見てから決めたい場合は、14 日間の無料トライアルで、ブロックせずラベルだけ付ける観察モードから試せます。

あわせて読みたい

その営業メール、貼るだけで弾く。

script タグを 1 行貼るだけ。14 日間は無料、クレジットカードもいりません。まずは観察モードで、いま届いているメールの選別を確かめられます。